藤井聡太竜王の自作PCのCPUはAMDであるが、Intelと比べて日本ではあまり知られていない。AMDの最も高価なものであれば、その処理能力はかなり高い。
ほかの棋士で同じ能力を有するPCを持っている棋士はいないであろう。天才的能力を持つ藤井竜王に最高の能力のマシーンは、鬼に金棒なのだ。
6冠・藤井聡太竜王が使う「研究用PC」は推定200万円「1秒間で7000万手先まで読む」
NEWS ポストセブン 2023.03.30 07:00 週刊ポスト棋王戦で渡辺明棋王からタイトルを奪取し、20歳8か月という史上最年少での6冠を達成した藤井聡太竜王。2022年度は6冠制覇だけでなく、JT杯、銀河戦、朝日杯、NHK杯を制して史上初の公式棋戦4冠も手にした。4月からは名人位への挑戦も決まっており、7冠、さらには史上初の全8タイトル制覇まで視野に入ってきた。
ほぼすべてのタイトル戦に顔を出し、公式棋戦も勝ち進んでいるだけに、対局日程は超ハードスケジュールとなっている。日々進化する最新型の研究に割く時間を確保するのも大変なはずだ。将棋ライターの松本博文氏はこう言う。
「藤井竜王は将棋の研究に高性能のPCを活用していることで知られています。対局や仕事の合間に、自宅に置かれたハイスペックのマシンで研究しているようです。もともと藤井竜王は自分でパーツを選んでPCを組み立てていたことで知られていますが、今は愛用していたCPU(中央演算処理装置)を製造するアメリカの半導体製造会社・AMDのブランド広告に出演しており、同社から無償で処理能力が高いマシン(推定200万円相当)の提供を受けています。高性能のマシンを使うことで効率よく研究を進めることができるとされています」