藤井聡太竜王が「名人」に 将棋の歴史が変わる瞬間になるか

徳川家康主導の下、将棋指しの家元の第一人者が名乗った称号「名人」は、藤井聡太竜王の子供の頃からの憧れだ。今期、藤井竜王がこの「名人」になることを想像するのは、将棋ファンなら誰もがワクワクするだろう。その時まさに、将棋の歴史が変わる瞬間になるだろう。

藤井聡太竜王、最年少名人への道 ラノベ作者・白鳥士郎氏「名人は将棋のタイトルというよりも一つの象徴、日本人の歴史」

ABEMA TIMES 2023/04/04 11:25

令和の時代に現れた天才棋士・藤井聡太竜王(王位、叡王、棋王、王将、棋聖、20)が、ついに名人に挑戦する。初参戦となった順位戦A級を7勝2敗とし、広瀬章人八段(36)とのプレーオフに勝利。2016年10月のプロデビューから6年半で、渡辺明名人(38)への挑戦権を得た。奪取すれば、谷川浩司十七世名人(60)が持つ最年少名人記録、21歳2カ月を更新することになる。藤井竜王の奇跡的な活躍に「現実がラノベを超えた」と言い続けてきた将棋ライトノベル「りゅうおうのおしごと!」の作者・白鳥士郎氏は「いよいよですね。タイトル戦の経験不足はありえない。もう力と力のぶつかり合いなので、藤井竜王が名人になられることも想定できる状況です」と、快挙の瞬間を予想している。もはや将棋のタイトルの一つではなく、秀でた者を意味する言葉として日本中に定着した「名人」。藤井竜王は、その名を日本の歴史に刻めるか。

「名人」。遡ること今から400年以上前の1612年、江戸時代だ。徳川家康主導の下、将棋指しの家元の第一人者が名乗った称号として生まれた。初代は大橋宗桂。十一世からは名人戦を制したものが名乗る「実力制名人」へと移行し、現在に至る。現将棋界では8つのタイトルがあるが、最古にして最も権威のあるタイトルと呼ばれている。

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