大型ロケット「スターシップ」と日本の新型ロケット「H3」の打ち上げ失敗との違いは、米スペースXが失敗を50%の確率で前提としているのに対し、日本は、失敗をどれほど想定していたのであろうか。
その違いは、マスク氏の「数カ月後の次回の打ち上げに向け、多くのことを学んだ」と日経BP日経ビジネス副編集長の分析・考察『動画中継の解説も「最初の打ち上げはうまくいかなかっけど、大丈夫。多くのデータを取れたので素晴らしい日だ」と話すなど、誰も下を向いておらず、失敗を次につなげていくマインドは素晴らしいと思いました。日本の新型ロケット「H3」の打ち上げ失敗時に、悲壮感が漂っていたのとは大きな違いです』に表れている。
日本政府は、打ち上げ失敗は「大変遺憾」だと表明するなど、情けない対応だ。
日本経済新聞 2023年4月20日 23:11 (2023年4月21日 0:30更新)【ヒューストン=花房良祐】米起業家のイーロン・マスク氏が率いる米スペースXは20日、大型ロケット「スターシップ」の打ち上げ試験を初めて実施した。宇宙船からブースターの切り離しに失敗し、数分後に上空で爆発した。
テキサス州南部の宇宙基地から打ち上げた。当初の計画では約3分後に「スーパーヘビー」と呼ぶブースターから宇宙船を切り離し、ブースターはメキシコ湾、宇宙船は1時間30分後に太平洋のハワイ沖にそれぞれ着水するはずだった。
BBC NEWS JAPAN 2023年3月7日日本の宇宙航空研究開発機構(JAXA)は7日、新型ロケット「H3」の打ち上げに失敗し、このロケットを爆破した。
JAXAによると、「H3」の試験1号機は鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられた。しかし、数分後に第2段エンジンが着火しなかったため、指令破壊の措置が取られた。
今回の失敗は日本にとって、イーロン・マスク氏の「スペースX」社が先行する宇宙開発領域での大きな挫折だと指摘する声もある。
日本政府は、打ち上げ失敗は「大変遺憾」だと表明した。