藤井王将の▲9六歩(53手目)は全く検討されていなかったタイミングでの一手

澤田七段が「藤井王将の▲1四桂(王手)に対し、渡辺名人が△3三玉と逃げた場面。△3三玉は事実上の敗着となった」と言うように、この第2局は希にみる熱戦で勝敗は最後まで分からなかったようだ。

藤井王将の印象的な一手 澤田七段が見た「前例のない戦い」 名人戦

毎日新聞 2023/4/29 10:21(最終更新 4/29 10:22)

雁木(がんぎ)模様の出だしから、開幕戦に続いて類型の少ない相居飛車の力戦になった渡辺明名人(39)と挑戦者・藤井聡太王将(20)の第81期名人戦七番勝負(毎日新聞社、朝日新聞社主催)の第2局。終盤、渡辺名人にも勝ち筋があったが、玉の逃げ方を誤ったところを藤井王将が逃さず、攻め合い勝ちを収めた。投了まで87手の短手数ではあったが、控室の予想が外れる場面がいくつもあり、解説の澤田真吾七段(31)は「序盤から前例のない戦いになり、一手一手難しい展開だった。特に藤井王将の▲9六歩(53手目)は全く検討されていなかったタイミングでの一手で、視野が広く、印象に残った」と語った。

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