普通の棋士なら一冠でも獲得したら、それを守ろうとする気持ちが必ず生じるであろう。
谷川十七世名人は初めて名人を獲得した際の「1年間、名人位を預からせていただきます」との言葉を、新名人となった藤井竜王は知っていて、「・・・本当に素晴らしい言葉だなと思っていた。タイトル戦では自分も常に挑戦者の気持ちで臨みたい」と語っている。
藤井聡太七冠にとって、タイトル戦は常に「守り」ではなく「挑戦」の戦いなのだ。
読売新聞オンライン 2023/06/03 05:00将棋の最年少名人、七冠を達成した藤井聡太竜王(20)(王位、叡王、棋王、王将、棋聖)=写真=が2日、対局地の長野県高山村で取材に応じ、「名人獲得はすごく大きな達成だった。一方で技術は未熟なところが多いので、そこを見据えて取り組んでいきたい」と穏やかに語った。