福島第一原発の「処理水」は、燃料デブリの冷却水と原子炉建屋およびタービン建屋内に流入した地下水や雨水が混ざり合うことで発生した汚染水を、多核種除去装置(ALPS)で処理したものである。
政府・東電は、この水を「ALPS処理水」と呼ぶが、トリチウムやそのほかの放射性物質が残留しているので「汚染水」と呼ぶ人がいるということだ。
中国が福島第一原発の「処理水」を「汚染水」と呼ぶのは、トリチウム以外にも、さまざまな放射性物質(通常の原子力発電所の処理水には含まれない)を含んでいることを問題視しているからである。
FoE Japan 2023.8.1 更新2023.8.27Q:「処理水」? 「汚染水」?
福島第一原発のサイトでは、燃料デブリの冷却水と原子炉建屋およびタービン建屋内に流入した地下水や雨水が混ざり合うことで発生した汚染水を、多核種除去装置(ALPS)で処理し、タンクに貯蔵しています(図1)。その量は、134万m3(2023年7月現在)。
政府・東電は、この水を「ALPS処理水」と呼んでいます。一方で、トリチウムやそのほかの放射性物質が残留しているので「汚染水」と呼ぶ人もいます。