第81期名人戦七番勝負の第2局を観戦記で振り返る

勝者である藤井竜王の表情は冴えず、「大きな誤算があった」「苦しい将棋だった」と反省点を口にする。

終局後、渡辺明名人と藤井聡太竜王は苦しそうに言葉を絞り出し…「名人に定跡なし」を体現、現地取材記者が見た“難解すぎる名人戦第2局”

Number Web | 将棋PRESS posted2023/05/02 17:02

4月27・28日に行われた将棋の第81期名人戦七番勝負の第2局は、挑戦者の藤井聡太竜王(六冠)が渡辺明名人に87手で勝利し、開幕から2連勝を飾った。同対局を現地取材した記者が、Number Webに観戦記を寄せた。(全2回の1回目/後編へ)

勝負は決した。

静岡県静岡市の「浮月楼」で行われた名人戦第2局。4月28日の19時51分、2日間にわたる激闘は、挑戦者の勝利で幕を下ろした。

終局と同時に、報道陣は対局場への入室を許される。

・・・

盤上で起きていた出来事への見解を述べていく藤井竜王の肉声は、かなり近寄らないと聞き取れないほどか細く、小さかった。「経験のない形になったので……」と語る藤井竜王の表情は冴えず、「大きな誤算があった」「苦しい将棋だった」と反省点も口にしている。未知の領域で長時間の思考を求められ続けた、極めて難解な将棋だったのは間違いない。

おすすめ記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

Translate »
WP Twitter Auto Publish Powered By : XYZScripts.com