若い頃から、よく”できもの”ができる体質だった。30歳ぐらいのときには、瞼に霰粒腫ができて、一週間ごとに瞼が腫れあがる。瞼を切開して、先端が少し曲がった針状のもので引っ掻いて石のような固い霰粒腫を取り除く。その手術を4回(左3回、右1回)ほど行った。目を見開いているので、その恐怖は半端じゃない。
同じころ、せつ(おでき、皮膚膿瘍)が左腰の足と臀部の中間にできた。これを小さな総合病院で診てもらった。初めは膿んでいるところに抗生物質を塗るだけの治療だったが、そのうち、「切開して切り取って縫った方がきれいになる」と何人かの外科医に勧められ、仕方なく切り取る手術を受けた。手術の結果、二日後にそこが腫れあがって、医師に診てもらったが、縫った糸を抜き取って患部を開いてしまったのだ。開いただけでなく、開いた部分の皮と肉を麻酔なしでとり除いたのだ。痛くてたまらなかった。結局患部は、大きな穴が開いた状態で、そこに抗生物質を塗ったガーゼが詰められた。その医師は”せつ””でなく、単に「よう」だといって手術の失敗を認めなかった。その後、3か月間毎日、ガーゼ交換のために病院に通った。腰の傷跡は500円玉ぐらいの大きさで今でも残っている。
いよいよ、「粉瘤」の話だ。40代~50代頃に、背中に粉瘤ができて、皮膚科で切開をして膿を出す手術をした。しかし、しばらくするとまた化膿する。また切開して膿を出す。それを何回か繰り返した。60歳頃、皮膚科医に勧められ、大きな総合病院を紹介され、粉瘤の除去手術を受けた。その手術は2時間ほどかかった。手術は皮膚科医が外科医のサポート付きで行った。麻酔をしていたが、途中、痛くてたまらないので麻酔注射を追加してもらった。その傷跡は、背中にあるので見えないが、手で触ると盛り上がっている。時々、そこが痒くなる。
日刊スポーツ 2023年11月4日21時5分女優でフリーアナウンサーの田中みな実(36)が4日、パーソナリティーを務めるTBSラジオ「田中みな実 あったかタイム」(土曜午後6時30分)に出演し、数週間前に粉瘤(ふんりゅう)の除去手術を行ったことを明かした。