国会がガーシー議員を除名した目的は、ガーシー氏を警察に逮捕させるためだ。
国会が除名し、警察が逮捕状を取り、その逮捕状をもって外務省に旅券返納命令を要請する、外務省が旅券返納命令を出す。まさに国会と行政が一体となってガーシー氏を逮捕するために動いたのだ。これが「国家の意思」による国策捜査でないと誰がいえるのか。
国策捜査で「永遠の容疑者」となったガーシー氏の今後はどうなるか? 他国籍で生きのびるのか、本人を直撃!
現代ビジネス | 2023.03.23 伊藤 博敏「国家の意思」を感じる捜査
ユーチューバーとなって5カ月で国会議員となったガーシー氏は、その8ヵ月後には除名されて国会議員の身分を失い、その直後の3月16日、警視庁が暴力行為等処罰法違反(常習的脅迫)などで逮捕状を取ったことで、容疑者となった。帰国し、国会で不登院を陳謝しなければ、国会議員の身分と不逮捕特権を失って、容疑者となることは明白だった。だからガーシー氏はギリギリまで悩んだ。「帰国せず」を選んだのは、刑事告訴されている常習的脅迫、威力業務妨害、名誉毀損などの容疑に関する捜査が、想定以上の強権を発動するものになるのではないか、と思われたからだ。
俺の逮捕を狙った捜査じゃないか──。