日本の防衛力増強の帰結は『いくら防衛費を増やし、どんな「反撃能力」を持とうが、これでは気球にも〝抵抗〟できない。』ということだ。
日本の「無抵抗主義」では中国「気球」に攻撃すらできない いくら防衛費を増やし反撃能力持とうが…乏しい「ウクライナの教訓」
zakzak 2023.2/14 06:30
まもなくウクライナへの侵略から1年がたつ。この間、多くが語られてきた。私も昨年、「夕刊フジ」で「ウクライナの教訓」を連載した。連載をまとめた同名の単行本(扶桑社)は昨年、「咢堂ブックオブザイヤー大賞」(外交・安全保障部門)に選ばれた。関係者に感謝したい。拙著の副題は「反戦平和主義が日本を滅ぼす」。反戦平和主義には「パシフィズム」とルビが振られている。拙著「まえがき」でこう書いた。
「最大の問題は、命と平和の大切さだけが語られる日本の現状だ。昭和、平成、令和と、戦後日本を、そうしたパシフィズム(反戦平和主義、反軍平和主義、護憲平和主義、絶対平和主義)が覆っている」